蛍鑑賞を楽しむために知っておきたいこと

6月下旬に入り、こちら岩手でも蛍の観察ができる季節になっています。

念願の蛍観察を今年の夏こそやろうと計画を立てています。

今回の記事は、夏の風物詩である蛍の観察をしてみたいと思っている皆さんのために、観察前に知っておきたいことを簡単に紹介します。

ホタルの光ってなぜ?観賞前に知りたい自然の神秘

目次

蛍が光る理由

蛍の光る理由は、蛍の体内にある発光物質と酵素が化学反応を起こすためです。

発行物質は、蛍のお尻にある白く見える発光器内の細胞物質で、「ルシフェリン」と呼ばれます。

酵素は「ルシフェラーゼ」という光を発するために作用するタンパク質の一種で、蛍の体内で作り出され、体全体に存在しています。

ルシフェラーゼは蛍の種類によって違う事があり、黄緑、緑、黄色、赤、オレンジ色などの光を放ちます。

・ゲンジボタル 淡い黄緑色の一番強い光

・ヘイケボタル 淡い黄緑色でゆらゆら揺れる弱い光

・ヒメボタル 金色っぽいフラッシュのような短い光

などの特徴が見られます。

この化学反応では、美しい光を発するだけで、熱を発することはありません。

化学反応においては珍しいことで、蛍は温度を上げずに光を放つ能力があるという事です。

まあ、考えてみれば、生き物だからお尻が光を出すために熱を持ってしまったら火傷して大変なことになりますよね💦

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蛍の光の役割

蛍の光は、自分の存在を知らせるための仲間とのコミュニケーションや求愛行動をするための重要な役割を担っています。

求愛行動においては、オスもメスも発光しますが、メスは飛び回ることはなく、草むらなどで光を放ってオスが来るのを待ちます。

オスは飛び回りながら、メスの光を目印に必死に探し回ります。

ホタル観賞前にチェックすべき気象条件や環境条件

蛍が光る時期は初夏で、湿度の高い梅雨の季節です。

この時期に成虫の蛍が飛んで光るのが見られます。

温暖な地域ほど、時期が早くなります。

蛍の最も活発に飛び回る時間帯は19時から21時で、周囲に明かりがなく、高い湿度と風が無い穏やかな条件が最も観察に適しています。

また、23時前後や午前2時前後にも飛ぶようですが、さすがに夜中に蛍鑑賞には行きませんよね(笑)

蛍の見ごろ時期と鑑賞スポットを紹介

私の住む地域での蛍の見ごろ時期と鑑賞スポットを紹介しておきます。

今週末から、鑑賞に出かける計画を立てており、鑑賞の様子については後日の記事でお伝えする予定です。

盛岡城跡公園 6月下旬~7月上旬

引用:(from jumbo.stickies.com)

盛岡城跡公園の「盛岡ホタルの里」では、6月上旬からゲンジボタル、7月上旬からヘイケボタルの鑑賞ができます。

尾入野湿生植物園 7月上旬~下旬

引用:(from koiwai.jp)

7月上旬~下旬にはゲンジボタル・ヘイケボタルなどが見られます。

夜20:00頃が飛翔のピークと言われています。

例年7月の第1・2土曜日にホタル観察会(19:00集合)が開催されます。

尾入野湿生植物園
〒020-0055 岩手県盛岡市繋堂ケ沢

午後7時半頃から訪れましたが、暗くなるにつれ多くの蛍を見る事が出来、人生初の蛍に大変感動しました。

公式サイトにも記載されていますが、午後8時頃がピークです。

残念ながら、スマホのカメラに蛍は写りませんでした。

むしろ、スマホの明かりでホタルが見つけづらくなるので、観察中は無闇に出さない方がいいかもしれません。

また、誘導灯などはないので、目的地付近までは懐中電灯などの明かりがあった方がいいですが、観察ポイント付近では、スマホと同じで、消してしまわないとホタルが探せ無いと思います(月があれば、明かりがなくてもちゃんと歩けました)。

今回訪れた際、かなり光量の強い懐中電灯で辺りを照らしている方がおり(何かあったのかもしれませんが)、なかなか眩しく、ホタルの光もかき消えてしまって、少し残念でした。

出典:ローカルガイド口コミより

 

滝沢市大崎 地内 6月下旬~

6月下旬に「たきざわ環境パートナー会議 いきもの探検プロジェクト」が蛍観察会を主催、企画しており、19:30~20:30に鑑賞する予定です。

場所:岩手県滝沢市大崎 東部体育館わきの道路を進み岩手銀河鉄道線踏切を超えた先の駐車場周辺で観察

蛍鑑賞のマナー

蛍鑑賞には次のようなマナーを守りましょう

・光を出すような行動は慎む

懐中電灯やスマートフォンなどで観察スポットを照らすようなことはやめましょう。

蛍は強い光を嫌い、姿を現さなくなるかもしれません。

また、たとえ飛んでいても、周りで明かりを照らすと暗闇にくっきり灯る蛍の光が判別しにくくなり、他の観察者にも迷惑をかけてしまいます。

近年の蛍の減少は、車のヘッドライトや環境の都市化による街頭などの明かりが原因とも言われていますから、気を付けたいですね。

いなくなった蛍を呼び戻すには相当な努力が必要です。

・大きな音をたてない

蛍が逃げます。

また夜の観察ですので近隣住民の方にも迷惑をかけないようにしましょう。

・捕獲しない

蛍の成虫が飛び回れるのは、ほんの1、2週間と言われます。

捕まえて持ち帰ると個体数が減少します。

・蛍の棲息環境を荒らさない

蛍の生息条件はとてもデリケートです。

綺麗な環境を好みます。

踏み荒らしたり、ゴミで汚したりしないようにしましょう。

まとめ

6月も下旬に入り、蛍の飛び回る季節になりました。

もう何十年も蛍を見ていない私は、今年こそ蛍を観ようと意気込んでいます。

夏の暗闇に飛翔する蛍の光の幻想的な風景に今から胸を躍らせています。

先ず手始めは、明日の夜20時頃の岩手城跡公園です。

次は来週末の滝沢市大崎の蛍観察会。

最後は7月初めの尾入野湿生植物園です。

何処も車で30分ほどで行ける場所なので、気軽に出かけてみようと思います。

また、その気にさえなれば、家の周りでも夜に出かけて田んぼのあぜ道や沢のほとりで蛍を観ることができるかもしれません。

本当は、フラッと歩きながら夜に蛍を見かけるというのが、とても自然で理想的なので、私は好きです。

私が夏にやりたいことの一つ、蛍の鑑賞は、いよいよ明日から幕開けです。

 

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この記事を書いた人

はじめまして。

ブログ管理人の「のっち」です。

ガーデニング、編み物、フラダンス、韓国ドラマなど、多趣味。

好奇心旺盛で、映画、ドラマの視聴本数は数え切れず、時代を賑わすニュースもチェックを欠かしません。

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