いつものように、日々のニュースや話題情報をチェックしていたら、2チャンネル創設者のひろゆき氏の著書『税弱な日本人からふんだくるピンハネ国家の不都合な真実』(宝島社)の内容の一部掲載記事が目に留まりました。
なぜ日本は、「IT後進国」になったのか…ひろゆき「カネと権力が高齢者に集中しているという日本の残念さ」という見出しで掲載されたPRESIDENT Onlineサイトの記事です。
ひろゆき氏は、「日本でIT化がなかなか進まなかったのは、政策決定者が高齢者ばかりで、ITに疎く、自分たちが理解できないものに予算を使えないから、IT投資をしなかった」とし、結果、若手ITリーダー達が潰され、日本経済が発展する可能性が奪われたと残念がっています。
「若手に権限を委譲しない限り、日本の未来は拓けない。いっそAIに政治を任せてみたらどうだろう」と持論を展開するわけです。
「AIが政治~?」このフレーズにくぎ付けになった私。(⊙⊙)
「ほう~、なんだか面白いこと言ってる~」と気になり、「AIが政治するとどんないいことがあるんだろ」・・・ってか、「ホントにできんの?」と考えてみました。
「AIが政治関与することで、社会が良くなるなら、いっそのこと・・・」という考えが頭をよぎります。(大丈夫か・・・😅)
現在AIは政治分野で活用されているのか?
ヨーロッパでは、政治におけるAIの活用が増加しています。
実際に、AIによる政策立案の動きが見られます。
デンマークには「人工党」という、AIが政策を主導する政党が設立されました。
日本では、「人口知能が日本を変える党」(AI党)を率いるプロレスラーで実業家の松田道人(まつだみちひと)さんが、2018年と22年の2回、政策をAIに任せることを公約に東京都多摩市長選に立候補しました(2回とも落選)。
デンマークと日本のこの2つの党は、生成AI政治プラットフォームを連携して構築することに合意しています。
日本では、デジタル化が十分に進んでいないため、政治分野でのAIの導入は遅れていますが、将来的には間違いなく利用されるようになるでしょう。
ひろゆきさんは、デジタル化の遅れはITを理解できない高齢者が政治権力を持っているためだと指摘してるよね。
日本がデジタル化を完全に進めない理由には、デジタル格差を生まないよう、取り残される人が出ないよう配慮しながら進めているからという見方もあるよ。
なるほどでーす。オイラの考えが全てでないのは知ってるよ。時々炎上してるから(笑)
ただ、デジタル弱者を優先するあまり、ITに強い若い世代が不利益を被るのは、日本の未来にとっても問題だよね。
人工党は、芸術家集団「Computer Lars」と技術系非営利団体「MindFuture」が協力して設計・プログラミングした政党だ。AIによる政策立案プラットフォームを持ち、政策はすべてAIが担当。2023年のデンマーク総選挙に立候補する意欲を示しているのだ。
人工党は、デンマークに230以上ある極小政党のデータを調査収集してきた。人々は、ボイスチャットツールのDiscordを通じて、AIと直接交流し「対話」できる。人工党は、このようにAIを活用することによって、「一般人の政治意識を代表できる」と主張する。
そして、既存の政党や政治システムに声が反映されている気がしないと不満を感じる人々や、投票に行かない人々(2019年総選挙ではデンマーク全体の20パーセントを占める)の声を反映しようとしているのだ。
出典:デンマークで、AI主導の政党が誕生。民主主義はどう変わっていくのか | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD
AIに政治を任せるメリットとデメリットとは?
AIに政治を任せるメリット
ひろゆき氏はAIに政治を任せることで、昭和の政策をそのまま引き継ぐ高齢政治家達の「おっさん支配」の政治が変わる可能性があると言っています。
メリットその1 AIは利権やしがらみを排除するので、政治や経済の目標をインプットすれば最適な答えを出してくれる。
忖度なしで経済成長を遂げるための道筋を最適に出してくれるんなら、その通りやってもらいたいわね。
もう、この酷い物価高の解決目標も早くインプットして、答えを出してよ!
メリットその2 AIのほうが緻密な判断をしてくれる
AIは過去の政策の失敗要因を分析し、何をすれば成功したのか細かいところまで具体的に示してくれる。
持続可能な経済成長の目標をインプットすれば、少子化対策まで追求して政策を出す緻密さが期待できる。
「人口が減少の一途をたどる国は経済が衰退する」のは明白。
とひろゆき氏は伝えています。
若い人が子供をたくさん産んでくれるようにするにはどうするかという、細かい対策も出してくれそうだね。
日本の未来は少子化対策が成功するかどうかにかかっていると思うんだ。
とにかく、AIが政治を担う最大メリットは、効率的で公平であるという事なんですね。
知能に優れた、AIロボット達が国会で議論して、それぞれのアイデアを出し合い、国の政策を最終的に最適なものにまとめていく様子を想像してみました。(笑)
居眠りする者もいなければ、ヤジを飛ばす者もいない。
目標にたどり着くためなら疲れることもなく、働き続ける・・・なんてね。
AIに政治を任せるデメリット
・政治家はAIに仕事を奪われる?
目標さえ正しくインプットされれば、目標達成のための政策立案はAIの方が人間よりはるかに優秀に提案してくれます。
なので、政治に携わる人間の数は大幅に減少することになるでしょう。
・AIは万能ではない
現状では、AIは人間の感情や倫理観を完全に理解することはできません。
AIの判断基準は、プログラミングされたアルゴリズム(特定の問題を解く方法や目標を達成する方法を示した手順や計算方法)に依存しているため、AIの行う政索決定がいつも公正とは限らないのが問題です。
「AIに目標をインプットする人間」がいなければ、どんなに技術的に優れたAIもただの宝の持ち腐れで終わってしまうでしょう。
どういった視点、価値観で目標を設定するかは、とても重要なのです。
知能だけではなく、知性・品性を備えた人間こそがAIを働かせる政治家として必要ですね。
中日新聞が、オープンAIのChatgptに「AIに政治を任せられるか?」と質問したんだって。
そしたらね、
「AIは政治家を助けるツールにはなるが、AIだけで政治を担うことはできない」
「政治は人々の幸福と福祉を最優先に様々な価値観や文化、人権を尊重しながら適切な判断を下す必要があるが、AIは人間のような複雑な判断や価値観を持てない」
と答えたんだってさ。
Chatgptの答えが、謙虚で聡明でまっとうなので、尊敬しちゃいそうになりました。
(*゚0゚*)スゴー
AIそのものは悪者ではありません。
誤情報を作成して拡散したり、個人データを悪用する人間が問題なのです。
AIと政治の未来はどうなる?
ここまで見てみると、AIに政治を任せることで、政治の難題がスピード感をもって、適切に解決できそうに思えてきます。
ただ、実現には、デジタル化の問題や正しい政治的洞察力、価値観を持った人間がAIを働かせるという前提が伴います。
やはり、どんな人間が政治に携わるかが一番の問題であるという事がはっきりしました。
「AIに政治を任せてみては」というひろゆき氏の提案は、根拠があるもので、とても魅力的だというのはわかります。
ですので、ひろゆきさん。
日本の未来を変えるために、AI政治家になってみるのはどうでしょうか?😅
コメント