今ある自分を超えるための一歩を! 樹木希林と大谷翔平の名言が背中を押してくれる

成功を成し遂げた著名な人物の言葉が、私たちの心に届き、励まされることがあります。

それは、彼らが成功したという事実だけではなく、そこまでに至る苦悩やを試練を克服して辿り着いたものだという事に思い至るからに他なりません。

誰の人生にも、苦しみや思いがけない出来事は突然訪れることがあります。

そんな時には「名言」を力に、ありたい未来に一歩を踏み出していきましょう。

目次

私の憧れの人・樹木希林さん

はじめて希林さんを知ったのは、私が24歳の頃でした。

「美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに」というキャッチフレーズの富士フィルムのコマーシャルが流れており、「そうでない人」が晴れ着姿の樹木希林さんだったのです。

当時、このコマーシャルは一世を風靡し、カメラを向ける者達は喜んでこのセリフを口にしていました。

令和のこの時代なら、ブスを暗に仄めかす言葉の「そうでない人」は問題になります。

しかし、昭和の時代では何の違和感もなく受け入れられていたのです。

ただそのコマーシャルのフレーズに傷ついたという声を聞かなかったのは、希林さんのユーモラスで飄々とした愛嬌ある人間性が、「そうでない人」の言葉に勝り、ちっとも嫌な感じがしなかったからではないでしょうか。

「あのう、そうでない人は・・」とカメラショップ店員に詰め寄る彼女に、社交辞令も知らない若い女性スタッフが「超それなりに!」ときっぱり答えているのも笑えます。

「超それなりに!」を受け入れ演じてくれる希林さんへの信頼と安心感があるからこそ成立するやり取りでした。

実は、外見的な悩みなんて大したことじゃないと彼女は思っていたはずです。

彼女は「美しさ」の本質を知り、昭和の世界で使われる「ブス」の概念を屁とも思っていなかった(失礼)のではないでしょうか。

だから、余裕で「自分はブスでそれなり・・・」という演技を楽しんでいたような気がします。

彼女は、自身の容姿については、「自分は普通だと思っていた。」と語っています。

人にいろいろ言われて、「自分は不細工なんだなあ」と早い時期に気づいたというのです。

本人曰く「キレイな人がいっぱいいる芸能界」で、長年女優として活躍してきた樹木希林さんは、「キレイ」を超える偉大な方だと改めて思います。

その次は、テレビドラマ「寺内貫太郎一家」で、おばあさんに扮した彼女に出会いました。

昭和のアイドル沢田研二さん(=ジュリー)のポスターに気づいてハタと足を止め、「ジュッ~リーィィィ❣❣」(ฅ♡∇♡ฅ๑)~と腰をフリフリさせ、声を絞り出して萌えるシーンもまた世間を沸かせました。

白髪に指ぬき手袋で、痛む腰や膝をさすりながらも、憧れのアイドルの姿が目に入ったら、全てを忘れて萌えるなんて、とってもいいじゃないの!

その後、私の樹木希林さんへの関心は増々強くなっていきました。

歳を取ることや病を受け入れ、自身を肯定しながらあるべき姿を探求していった彼女の生き方は、お手本にしたいものばかりです。

樹木希林さん、あなたにとても憧れています。

樹木希林さんの名言に思う

私の場合には、年を取ることに対して、一切ストップをかける気持ちがないんです。だから私は『老いる』ということに対して、恐怖もなければ、嫌だなあという罪悪感もない。樹木希林

ストップをかけられないことはわかっていても、「いつまでも若くきれいでありたい」。あるいは、「何歳になっても病気にならずに長く生きたい。」と思うのは、人間の欲なのかもしれません。

明日死ぬことがあっても知らないまま、肝心カナメなことが何かも見極められないままいそうです。

気持ちも体もできるだけ若くいようと、運動に精を出す未熟者の私です。

健康な人も1度自分が、向こう側へ行くということを想像してみるといいと思うんですね。そうすると、つまらない欲だとか、金銭欲だとか、いろんな欲がありますよね。そういうものから離れていくんです。                    樹木希林

現在、自分が健康なだけに、いつかは向こう側(死)へ行くという事を忘れています。

想像すると、「欲があったとて一切諦めることになるのだ」と思い知ることになりますね。

欲を手放すと向こう側といい対峙の仕方ができるのかもしれません。

おごらず、人と比べず、面白がって平気に生きればいい           樹木希林

「おごらず」はだんだん出来てきました。「人と比べず面白がって」も何とか出来ています。

ただ、「平気でいられないことはあるよ」と俗人の私はうなだれてしまいます。

いちいち気にしてたらキリがない                     樹木希林

おっしゃる通り。

年々、気にすることは少なくなってきています。身が持たないので(笑)

あのね、年をとるっていうのは本当に面白いもの。年をとるっていうのは絶対に面白い現象がいっぱいあるのよ。だから、若い時には当たり前にできていたものが、できなくなること、一つずつを面白がってほしいのよ。                樹木希林

「膝軟骨がすり減って、使いすぎると痛みを感じる」というのも面白がっていいですよね。

自然現象なんですから。

「痛み止め」はなるべく使わないようにしています。揉んだり、ストレッチしたり、温めるなど、自分でコントロールしながら膝と付き合うのがいいのかなと。

痛みをなくしたら「体の声、膝の声」を聞いて、労わってやることができなくなりますから。

私の存在と共に老いてくれた肉体を慈しみながら面白がって使っていきます。

この年になると、がんだけじゃなくていろんな病気にかかりますし、不自由になります。~中略~ でもね、それでいいの。こうやって人間は自分の不自由さに仕えて成熟していくんです。若くても不自由なことはたくさんあると思います。それは自分のことだけではなく、他人だったり、ときにはわが子だったりもします。でも、その不自由さを何とかしようとするんじゃなくて、不自由なまま、おもしろがっていく。それが大事なんじゃないかと思うんです。                             樹木希林

「自分の不自由さに仕えて成熟していく」なんてなかなか言えない言葉です。

不自由さを敵に回さないで、面白がることで人間として成熟できる。

信じたいです。

面白がることで不自由さをやり過ごせ、仕えるという気持ちを持つことで、不自由を不自由と感じなくなり、当たり前の現象として受け入れていけるのかもしれません。

年をとると人間が成熟するとは大間違い、不自由になった分だけ文句が出るの。樹木希林

わかります。

人は歳と共に立派になっていくものだという幻想を私は持っていました。

しかし、私は孔子先生がおっしゃったようには全くなっていません。

五十にして天命を知ることもなく、六十にして耳順(みみしたが)って人のいう事を素直に聞くこともできませんでした。

せめて七十には心の欲するところに従って自由に生きても、道を踏み外さないようにはなっていたいと思います。

希林さんだって文句が出ることはあったのでしょう。

完璧すぎない一面を知ると、なんだかホッとします。

そういう自分も認めたうえで、努力を重ねたのですね。

どの場面にも善と悪があることを受け入れることから、本当の意味で人間がたくましくなっていく。病というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はない。                          樹木希林

「清濁合わせ飲む」という言葉があります。

いいことも悪いことも受け入れて、ジャッジすることなくありのままに経験すればいいのですが、

なかなかできません。

私が「乗り越えるべき課題」です。

私のヒーロー・大谷翔平選手

今や飛ぶ鳥をも落とす勢いの、世界のスーパースター大谷翔平選手です。

でも、同じ岩手で生まれ、育ってきたよねってだけで、勝手に家族みたいな気分になって、応援したり、自分のことのように自慢したりしてきました(笑)

未だに、身近で親しみやすい地元ヒーローのままですが、その類い稀なる才能と努力は、誰もが認めるところです。

大谷選手にも、その言霊を自分の力にしていきたいと思う名言があります。

大谷翔平選手の名言

160㎞出すよりも、日本一になって岩手の方々に喜んでほしかった    大谷翔平

東北大震災の翌年2012年夏、甲子園出場を決める岩手県大会決勝で盛岡大付属高校に敗れた後の言葉です。

花巻東高校の大先輩、菊地雄星選手達でも成し遂げることができなかった「日本一」を震災で傷ついた東北岩手に持ち帰り、みんなを元気にしたかったという熱い思いがあったのでしょう。

準決勝では160㎞を投げて、メディアの注目を集めていましたが、そんなことよりも甲子園で優勝したいという思いの方がずっと強かったのです。

同世代の羽生結弦選手にも通じるものがありますね。

生まれ育った故郷を大事にする気持ちを嬉しく思います。

偉大な人間って、自分のことより人のことを第一に考えて頑張れる人なのですね。

無理だと思わないことが一番大事だと思います。無理だと思ったらそこで終わりです。

大谷翔平

身につまされる言葉ですね。

大谷翔平選手でなくとも、私達は「自分がやれたらいいだろうな、やりたいな」と思ったことを、お金、仕事、家庭などを言い訳に「無理」と言って行動しないことがいっぱいあります。

自分で自分に制限をかけてしまうのですね。

「無理」と口に出した途端に全てはそこで終わる。

厳しくも、的を得た言葉だと思います。

当たり前ですが、もう私はそこで既に大谷翔平選手に負けています。(比べる方がおかしい?)

(睡眠時間では勝つこともあるのですが・・・笑笑)

無駄な試合や練習はない     大谷翔平

ウ~ン、、、深いですね。

成功したとしても、それ以上の失敗や悔しい過去の体験の積み重ねがあったからこそ、辿り着いた今であるという事ですね。

これまでの、その一瞬一瞬の経験が、点から線へとつながり、線が結ばれて面となる。

やがてそれは異次空間をも形成しそうです。

まさに、大谷選手の野球人生そのものです。

野球でなくても、大谷選手じゃなくても、私達にだってきっと同じことが言えるはず。

言いたい人には言わせておけばいいし自分がしっかりやっていればそれでいいのかなと思っていました。                             大谷翔平

なかなかできないんですよね。

距離を置いて、自分に対する人の批判や悪口をスルーするのって。

すぐモヤモヤしたり、腹を立ててしまう自分がいます。

外野の言う事を気にしているしていると、自分本来の力を発揮できなかったり、自分らしくないことをやってしまうことがあります。

かくありたいものです。

『思い』からどうやってやればいいのかなって生まれてくる。        大谷翔平

「思い」とは・・・。

「こう在りたい」、「このようになって行きたい」という願いや希望を誰しも抱きます。

それを常に抱き続けている限り、超えられそうにないと思っていた壁を超えられたり、道なき道も歩み続けることで拓けてきそうな気がします。

「二刀流」をずっとやりたいという「思い」を捨てなかった大谷選手は、MLBという大舞台で叶えました。

だからこそ響く言葉です。

他人がポイって捨てた運を拾っている                   大谷翔平

「ゴミ」って言わないで、「運」に見立てているところが偉大な人間である証拠ですね。

無造作に打ち捨てられているものに気を留め、「運」だと思って当たり前のように拾っていく。

いやあ、才能や努力だけでなく「運」までも味方につけたら、そりゃあビッグにもなります。

何の才能もなく努力もしない凡人でも、平気でゴミをポイポイ捨てたり、落ちてるゴミを意識もしない。

これだけは私、自身があります。

目についたゴミはすぐに拾っていますし、夫が脱ぎ捨て散らかしたものもすぐに片づけます。

ただ、汚れて散らかってるて状態が落ち着かないだけの話なんですが、これからは「運」がよくなると思って拾い集めることにしましょうか。

(妻に)寂しいと言わせたいですね                   大谷翔平

わあ、翔平君も人並みの恋する男子だったんですね。

可愛すぎる✧♡

「寂しいと言わせたい」という事は、妻である真美子さんは、それほど大谷選手とベッタリ一緒に居ることに執着していないのかもしれません。

つまり、真美子さんは、「妻」として寝ても覚めても大谷選手のことだけを考えて、料理や生活の世話に明け暮れることはせず、自分の仕事やライフワークを持って自立して暮らしているのではと考えられます。

「プロ野球選手の妻は夫に尽くす」という日本的世間イメージを超えて、離れていてもお互いが自立して快適な関係を築けているのであれば、それはとてもいいことです。

そういう関係を夫婦で築けるのは、大谷選手が男女の在り方に対して「フェアな価値観」を持っているからではないでしょうか。

憧れるのはやめましょう                       大谷翔平

御存知、WBC決勝を前に、ロッカールームでの円陣で大谷選手が発したチームを鼓舞するために行った言葉です。

仰々しくなく、静かで説得力があります。

「憧れてしまっては超えられない。僕らは超えるために、トップになるために来たので、きょう1日だけは憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」と続けます。

何てセンスのある人だろうと感心してしまいました。

体育会系バリバリの剛毅さを前面に出すでもなく、知性を感じます。

樹木希林さんと大谷選手の名言から今ある自分を超える一歩を

樹木希林さんにも、大谷翔平選手にも共通して言えることは、自己を思いっきり肯定し、生き方に対する自分軸をしっかり持っているという事です。

それは並大抵のことではなかったでしょう。

しかし、二人のような特別な能力や才能を持っていなくても、私たちの人生においても困難な状況や苦境に立たされる場面に出くわしたとき、二人の名言を思い起こすことで乗り越えていけることはあるのではないでしょうか。

誰もが、「特別なことを成す」からではなく、それだけで唯一無二の存在であり、尊いのだと思います。

もう、「憧れてる場合じゃない」。

自分として」今ある自分を超え、ありたい未来に一歩を踏み出したいのです。

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